いよいよ新型コロナウイルスワクチンの摂取が始まろうとしている。
厚生労働省ホームページにてその効果と「副反応」について公開されている。
懸念される「副反応」とは一体どういったものなのか、また副反応とは何か見ていく。
新型コロナウイルスワクチンの副反応とは?
【副反応とは】
「副反応」とは、ワクチン接種により免疫をつけることに伴い発生する、免疫の付与以外の反応。通常の医薬品で言う「副作用」と同様の意味。
【期待される効果】
・開発中のワクチンを投与した人の方が、投与していない人よりも、新型コロナウイルス感染症に発症した人が少ない。
※ワクチンで感染が防げるか明ではない。ワクチンの効果により発症しないが、感染してウイルスを持っている可能性あり。
【参考】
●各社における新型コロナワクチンの第Ⅲ相試験解析結果 概要
・ファイザー社(11月18日公表 最終解析結果)
有効性は年齢、性別、人種・民族間で一貫しており、65歳を超える成人では94%を超える有効性が認められた。
・モデルナ社(11月9日公表 中間解析結果)
治験参加者のうち、95例が発症した段階で実施。治験中のワクチンにより新型コロナ感染症の発症予防に94.5%の有効性を示した。
・アストラゼネカ社(11月23日公表 中間解析結果)
まず半分の量を投与し、少なくとも1カ月の間隔をおいて全量投与した場合では90%の有効性を示した。
●ファイザー社の新型コロナワクチン 国際共同第3相試験結果
○研究方法の概要
・組み入れ:16歳以上の計43,548人(うち、43,448人に接種実施)。※COVID-19感染症の既往がある人免疫抑制剤を使用している人等は除外されている。
・無作為評価者盲検化比較試験 (半数に新型コロナワクチン、残り半数に生理食塩水を投与。)※評価者盲検化とは、一般にどちらの薬を接種されたかが評価者に明かされない試験方法
・21日間隔で2回の接種を実施。
・2回目投与7日後以降の、新型コロナウイルスワクチン感染症の発症予防効果等を確認。
○主な結果
有効性に関する結果
2回目接種から7日経過した時点以降の発症予防に関するワクチンの有効性は95%であった。(治験参加者のうち、170例が発症した段階で評価)
【副反応の内容】
・重大な安全性の懸念は認められなかったとされている。
・接種部位の腫れ、頭痛、疲労感などの有害事象が一定数の人でみられた。
・小児・妊婦に関して、十分なデータはない。
ワクチン接種後は、体内に異物を投与するため、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛などの副反応が起こることがある。治療を要したり、障害が残るほどの重度なものは、極めて稀ではあるものの、何らかの副反応が起こる可能性を無くすことはできない。
開発中の新型コロナワクチンの副反応については、現在、どのようなものが起こりうるか確認されている。日本への供給を計画している海外のワクチン(ファイザー社、アストラゼネカ社、モデルナ社、ノババックス社のワクチン)では、接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛などが報告されている。
本サイトでは、看護師、保健師、助産師、看護助手、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、ケアマネージャーを対象とした求人情報、セミナー情報の無料掲載を行っている。人材の確保の手段の一つとしても広く周知されたい。
また、新型コロナウイルスと闘う医療福祉機関への支援の一環として、その様な機関の求人情報を有料枠へ無料で掲載し、医療福祉機関の就業・復職・転職を促進するキャンペーンを行っている。→詳細
上記を通じて、最前線でご尽力されている医療・福祉機関の方々の一助になることを望む。
参考:
新型コロナワクチンについて|首相官邸ホームページ
新型コロナウイルスワクチンの副反応の収集・評価について|厚生労働省