各メディアでは東京都で連日「2000人超え」「医療崩壊」の報道が相次いでいる。
東京の実際の病床数やなぜ医療崩壊が起きているのか見ていく。
PCR検査が示す新型コロナウイルス感染症の可能性とは?
東京都の新型コロナウイルス感染症患者の療養状況、病床数等(1月6日0時時点)
PCR検査陽性者数(退院者等除く。):12,431
入院者数(入院確定者数を含む):3,123
確保病床数:4,000
確保病床数に対する使用率:78%
重症者数:437
確保病床数:500
確保病床数に対する使用率:87%
宿泊療養者数:924
確保居室数:2,360
確保居室数に対する使用率:39%
自宅療養者数:5,091
社会福祉施設等療養者数:24 3,269
2019年10月1日時点の東京都の総病床数
総数:1,620,097
うち、
感染症病床:1,888
結核病床:4,370
療養病床:308,444
なぜ医療崩壊が起きているのか
原因の一つとして、病院の経営が赤字となることが考えられる。
2020年11月12日に一般社団法人日本病院会より公開された資料内の病院の経営状況を見ると、
コロナ患者を受け入れている病院の医業収支
2019年7月:赤字34.5%
2020年7月:赤字59.5%
2019年8月:34.3%
2020年8月:54.7%
医業収益の指標としては、
・⼊院診療収⼊
・外来診療収⼊
・健診・⼈間ドック等収⼊
・室料差額・その他医業収⼊
が挙げられ、医業利益(2020年)は
7月:-13,777
8月:-28,398
9月:-66,556
と、コロナウイルス患者を受け入れることで病院経営は赤字となる傾向が見られている。
病床数の確保が困難とされる理由の一つと考えられる。
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参考:
新型コロナウイルス感染症患者の療養状況、病床数等に関する調査結果|厚生労働省
令和元(2019)年 医療施設(動態)調査・病院報告の概況|厚生労働省
新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況の調査|一般社団法人日本病院会