東京五輪・パラリンピック組織委員会から日本看護協会へ看護師派遣の要請が行われていたことが話題となり、SNSでは「#看護師の五輪派遣は困ります」といったハッシュタグが作られ、拡散される自体に及んでいる。
組織委員会より要請があったその内容について見ていく。
五輪組織委員会からの要請内容
4月9日付で大会期間とその前後に計500人の看護職の派遣を依頼
【条件】
・大会前の5~7月に予定されている役割別研修の参加は「必須」
・1人当たり原則5日以上(早朝、深夜の場合あり)
・飲食を提供予定(調整中)
大会に必要な医療スタッフは当初、約1万人が見込まれ、競技場や選手村などに1日当たり最大で医師約300人、看護師約400人が必要とされる。
要請に対する各機関の反応
【東京都医師会】
競技場とは別に、最寄り駅と競技場間に設けられる救護所用に、延べ1000人の派遣を都から求められている。
「地域の医師はワクチン接種で手いっぱい。医師資格を持つ自衛官にも接種を頼むくらい人手が足りないのに、派遣は不可能」
【日本看護協会】
「組織委への回答を公表する予定はない」と言葉を濁した。
【橋本聖子会長】
「医療に支障を来してはいけない。現段階では、フルスタジアム(競技場に満員の観客)は難しいと理解している。無観客も覚悟している」と認めている。
【愛知県医労連】
ツイートから引用
「在宅患者がコロナ陽性であっても、訪問するよう、訪問看護師は言われています。
自身がまだワクチンも打てていない中、目の前の患者を守るため、不安の中働いているんです。
五輪に派遣する余裕があれば、ワクチン接種会場に、ひっ迫した医療現場に派遣してください。」
在宅患者がコロナ陽性であっても、訪問するよう、訪問看護師は言われています。
自身がまだワクチンも打てていない中、目の前の患者を守るため、不安の中働いているんです。
五輪に派遣する余裕があれば、ワクチン接種会場に、ひっ迫した医療現場に派遣してください。#看護師の五輪派遣は困ります pic.twitter.com/XM7nPEpS2G— 愛知県医労連 (@irouren) May 3, 2021
批判の声が殺到。現実的なデータや説得が求められ、ここまで炎上して尚、看護師の派遣は強行されるのだろうか。
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参考:
東京五輪が社会のリスクに 今も続く医師、看護師の大量派遣依頼、現場は「不可能だ」|東京新聞 TOKYO Web
東京五輪へ看護師約500人“強奪動員”開始 組織委に非難囂々(日刊ゲンダイDIGITAL)|Yahoo!ニュース