【厚生労働省調査】看護師(医療・介護分野)紹介料の平均 高い?安い?
2019年12月、厚生労働省より、「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査 集計結果(概要)」が公表されている。
資料では、看護師の紹介料にかかる平均額やその金額に対し、医療・介護事業所がどう感じているか等詳細に記載されている。
今回は看護師の紹介料について、また採用側の感じていることの焦点を当て、紹介する。
【厚生労働省調査】看護師(医療・介護分野)紹介料の平均 高い?安い?
このデータは、令和元年6月27日~7月26日の間に求人事業所を対象に行われ、有効回答数が、医療分野の求人事業所が964件、介護分野の求人事業所が574件の回答が元となっている。
医療分野の看護師採用1件あたりの職業紹介事業者に支払った手数料額(紹介料)
回答事業者数:510事業所
手数料額(平均):91.8万円
手数料額(平均)の賃金に占める割合:19.1%
介護分野の看護師採用1件あたりの職業紹介事業者に支払った手数料額(紹介料)
回答事業者数:91事業所
手数料額(平均):71.0万円
手数料額(平均)の賃金に占める割合:14.8%
紹介手数料等が経営に与える影響(医療分野)
経営上負担となっており、手数料等は、高いと考える:69.2%
経営上負担となっていないが、手数料等は、高いと考える:24.1%
紹介手数料等が経営に与える影響(介護分野)
経営上負担となっており、手数料等は、高いと考える:70.4%
経営上負担となっていないが、手数料等は、高いと考える:16.6%
上記のような結果となっている。
ではなぜ、無料の職業紹介所を利用せず、有料の紹介所を利用しているのか。
公共職業安定所やナースセンターなど無料の機関を利用しない理由(医療分野)
多かった回答(複数回答)
なかなか求職者を紹介してもらえないため:67.9%
迅速に求職者を確保できないため(採用に至るまでのスピード):41.1%
公共職業安定所やナースセンターなど無料の機関を利用しない理由(介護分野)
多かった回答(複数回答)
なかなか求職者を紹介してもらえないため:47.5%
迅速に求職者を確保できないため(採用に至るまでのスピード):28.0%
医療・介護分野共に求職者の紹介数と採用に至るまでのスピードを重視し、職業紹介に求めている。
迅速な人材確保ができるが、費用が高い、無料だが人材確保に直結しづらいという現状であることが分かる。
本サイト(ララナース)は、医療・福祉業界で看護師不足が問題視される中、経営を圧迫する高額な紹介手数料がかかる現状を打破するべく運営に取り組む。
また、直接雇用を促進し、求職者と採用側のミスマッチを減少すべくサイト改善にも取り組んでいる。
新型コロナウイルスが蔓延している今、経営難に陥る、ボーナスカットを強いられる病院も出てきている。
本サイトでは、新型コロナウイルス蔓延による影響を受ける医療・福祉機関支援の一環として、その様な機関の求人情報を無料で掲載し、潜在看護師等の就業・復職・転職を促進する。
上記を通じて、最前線でご尽力されている医療・福祉機関の方々の一助になることを望む。