訪問看護ステーションにおける新型コロナのメンタルヘルス・経営への影響
公益財団法人日本訪問看護財団は6月15日~6月22日の間、日本訪問看護財団会員(メールアドレスのある会員 3,113 件)向けに緊急Webアンケート調査を実施し、報告書を公開している。
訪問看護ステーションの管理者(または代理者)の回答372件の結果を報告し、感染症の発生した人数、メンタルヘルスへの影響、経営への影響等が項目として挙げられている。
訪問看護ステーションにおける新型コロナのメンタルヘルス・経営への影響の内容
■新型コロナウイルス感染症(疑い含)及び濃厚接触者の発生
利用者において新型コロナウイルス感染症(疑い含)及び濃厚接触者が発生した訪問看護ステーション:35件(9.4%)
発生した人数
新型コロナウイルス感染症(疑い含):65人
濃厚接触者:73人
スタッフに上記の状態が発生した訪問看護ステーション:20件(5.8%)
発生の有無を問わず感染症の疑い者等へ訪問した訪問看護ステーションは94件(25.3%)
※感染防護具が不足する中、サージカルマスク、手袋などを使用
■訪問看護ステーションの管理者の意向
訪問看護ステーションの管理者(回答者数372)はPCR検査について
全員に受けさせたい(22.8%)
疑いがあれば受けさせたい(52.7%)
必要ない(24.5%)
※全員に受けさせたい、疑いがあれば受けさせたいと回答した中で、PCR検査が「すぐに受けられた」のは 11.7%
■訪問看護ステーションのスタッフにおけるメンタルヘルスへの影響
訪問看護ステーションのスタッフにおいて、新型コロナウイルスに関連したメンタルヘルスを心配するような訴えがあったのは 48.9%
訴えの具体的な内容
「新型コロナウイルスに対する恐怖心がある」:144件
「感染防護具が足りないことによる不安」:110件
「気分が落ち込む」:54件
「疲労感が取れない」:49件
■新型コロナウイルス感染症に関したスタッフを守るためのサポート体制の有無
スタッフへのサポート体制有:81.7%
スタッフへのサポート体制無:6.2%
検討中:12.1%
スタッフへのサポート体制「有」と回答した内訳上位3件(回答数304、複数選択)
感染防護具調達:279
スタッフの健康状態の把握:258
スタッフの健康を守ることの宣言:236
■訪問看護ステーションの経営に及ぼす影響について
回答者が所属する訪問看護ステーションにおいて2019年4月と2020年4月の経営状況を比較した結果
「新型コロナウイルス発生前と変わらない又はあまり変わらない」:209件(56.2%)
「新型コロナウイルス関連で利益が減った」:138件(37.0%)
「新型コロナウイルス関連で赤字が更に増えた」:17件(4.6%)
減少程度について
「1割程度減少」:98件(60.1%)
「2割程度減少」:45件(27.6%)
上記の内、最も希望する支援策は
「人件費補助」:71件(43.6%)
「損失への給付金」:64件(39.3%)
「家賃・駐車場等の補助」:15件(9.2%)
減少要因は利用回数の減少が最も多く、利用者数の減少、感染防護具の支出費増加等が挙げられた。
本サイトでは、新型コロナウイルス蔓延による影響を受ける医療・福祉機関支援の一環として、その様な機関の求人情報を無料で掲載し、医療・福祉期間の就業・復職・転職を促進する。
上記を通じて、最前線でご尽力されている医療・福祉機関の方々の一助になることを望む。
※対象職種:看護師、保健師、助産師、看護助手、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ケアマネージャー
出典:
訪問看護ステーションの新型コロナウイルス感染症対応アンケート調査 [PDF] | 公益財団法人 日本訪問看護財団
第2弾新型コロナウイルス感染症に関する緊急Webアンケート調査[PDF] | 公益財団法人 日本訪問看護財団