【新型コロナ・インフルエンザ】発熱患者が医療機関を受診した場合の対応フロー
2020年10月16日、厚生労働省ホームページにて、「次のインフルエンザ流行に備えた発熱患者等が医療機関を受診した場合の流れについて」が公開された。
この資料はインフルエンザ流行をに備えた体制整備において参考とできるように配布されている。
身近な医療機関等を相談・受診し、必要に応じて検査を受けられる体制整備、鼻腔検体を用いた抗原簡易キットの積極的な活用に向けた検討を呼びかけている。
また、「新型コロナウイルスの検査を受けた方へ」と、受診した患者への注意喚起を促す資料も配布されている。
主となる受診の流れ、受診患者へ求められることについて見ていく。
【新型コロナ・インフルエンザ】発熱患者が医療機関を受診した場合の対応フローの内容
①来院の予約
・発熱患者等は、かかりつけ医等に電話で相談
・患者は受診前に必ず電話相談し来院時間を決定
・公共交通機関以外による来院を勧奨
・来院時間を遵守しマスクをした上で来院
・医療機関では常に換気を行い、患者ごとに適切に消毒を実施
※入院が必要と考えられる場合は入院可能な医療機関へ、それ以外は診療・検査医療機関(仮称)へ
②来院時
・来院時より発熱等患者の動線を分離(時間的分離を含む)
・患者が呼吸器症状を呈する場合にはサージカルマスクを着用をさせる
※医師が必要と判断する場合に、インフルエンザ迅速抗原検査又はCOVID-19検査を行う。(同時に実施、順に実施、または一方のみ実施のいずれも考えられる)
③検査時
・検査手順は両者とも「検体採取」→「検体処理」→「判定」となる
・検体採取は他の患者と動線を分離して実施
・臨床所見、地域の感染状況や各医療機関の検査実施体制により、インフルエンザまたはCOVID-19の検査の必要性・順番を判断(検査結果以外の臨床所見に基づくインフルエンザの診断及び抗インフルエンザ薬の処方も可能)
※検査キットが同一企業のものである場合のみ、インフルエンザとCOVID-19の検査を同一検体により実施可能。(A社、B社及びC社の3社のみ両キットをともに製造。)
●COVID-19検査においては、結果判明までにインフルエンザの検査と時間差が生じ、連絡を待機が必要となる場合があるため、下記について留意する
・他者と接触しない場所で待機
・結果は医療機関から通知
・その後、陽性だった場合は自治体からも患者に連絡
④結果判明後
・インフルエンザ陽性→インフルエンザ患者として対応検体(処方または処方箋の交付等まで実施)
・COVID-19陽性→COVID-19患者として対応(自治体への届出含む)
対応の流れは上記の通りとなる。
新型コロナウイルスの検査を受けた患者へ求められる対応は以下の通りとなる。
●公共交通機関は避けて、自宅で過ごす
・検査結果が出るまでは、感染していることを前提に公共交通機関を避けて、自宅に戻り、結果がでるまで自宅で過ごす
●一般的な衛生対策を徹底する
・石けんやアルコール消毒液を用いて手洗いをする
・咳エチケット(マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って口や鼻をおさえる、マスクの着用等)を守る
●健康状態を毎日確認する
・毎日、体温測定を行い、発熱(37.5℃以上)の有無を確認する
●体調が悪くなったときには、受診した病院へ連絡をする
・検査結果がでるまでに、症状がひどくなった際には受診した病院に電話で連絡し、すでに新型コロナウイルスの検査を受けたことを伝える
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