新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度による休業補償金
2020年11月11日、日本看護協会ホームページにて「新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度」の資料が公開された。
この制度は、厚生労働省による「新型コロナウイルス感染症対応医療機関労災給付上乗せ補償保険加入支援事業補助金」の交付による補助金を活用し創設された。
加入している医療機関等で、新型コロナウイルスに感染し 4日以上休業した場合の休業補償保険金や、死亡時には死亡補償保険金を支払うものとなる。
また、医療団体からの寄付金や国の補助金を活用することで、医療機関等は少ない負担で制度に加入することができる。
日本看護協会はこの制度の趣旨に賛同し、新型コロナウイルス関連で寄せられた寄付金の中から2億円を拠出することとしている。
その制度の内容とは。
新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度による休業補償金の内容
【名称】
新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度
【加入対象】
日本国内の病院、診療所(歯科診療所含む)、助産所、訪問看護ステーション、介護医療院、都道府県看護協会 ※病院、診療所は保健医療機関のみ
【補償対象】
政府労災保険等に加入している医療機関等の従業員
【補償内容(医療従事者一人当たり)】
政府労災保険等の認定を受けた場合、以下の通り
・新型コロナウイルス感染症の罹患により4日以上休業した場合:20万円
・新型コロナウイルス感染症の罹患により死亡した場合:500万円
【保険料】
・年間保険料(医療従事者一人当たり):1,000円
国や医療団体からの補助適用後の実質的な負担額は下記の通り
・新型コロナウイルス感染症対応医療機関 医療資格者等:無料
・新型コロナウイルス感染症対応医療機関 その他の従事者:1,000円
・その他の医療機関 医療資格者等:500円
・その他の医療機関 その他の従事者:1,000円
※当該医療機関において現に診療報酬による評価の対象となっている看護補助者等を含む
【保険期間と募集期間(申込・入金締切)】
本制度は、医療機関等からの加入を取りまとめ、日本医療機能評価機構を契約者とする保険となっているため、保険期間を4期に分けて募集を行われる。また、国の補助金申請が令和3年2月26日となっていることから、募集については以下のとおりとなる。
募集期①
保険期間:令和2年12月1日~令和3年12月1日
申込・入金締切:令和2年11月25日
募集期②
保険期間:令和3年1月1日~令和4年1月1日
申込・入金締切:令和2年12月23日
募集期③
保険期間:令和3年2月1日~令和4年2月1日
申込・入金締切:令和3年1月25日
募集期④
保険期間:令和3年3月1日~令和4年3月1日
申込・入金締切:令和3年2月15日
【加入方法】
以下の加入方法を選択することができる。
A、すべての医療従事者
B、医療資格者のみ
【運営機関・加入手続き】
運営機関:公益財団法人医療機能評価機構
加入手続き:手続きや制度に関する詳細は「新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度」特設サイトから
本サイトでは、看護師、保健師、助産師、看護助手、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、ケアマネージャーを対象とした求人情報、セミナー情報の掲載を行っている。人材の確保の手段の一つとしても広く周知されたい。
また、新型コロナウイルス蔓延による影響を受ける医療・福祉機関支援の一環として、その様な機関の求人情報を無料で掲載し、医療・福祉期間の就業・復職・転職を促進する。
上記を通じて、最前線でご尽力されている医療・福祉機関の方々の一助になることを望む。
出典:
新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度 看護職などの支援へスタート 本会などの寄付金で加入負担少ない制度に[PDF]|日本看護協会