サブタイトル | ~微小重力環境で行う筋緊張制御~ |
PR文章 | <研究から生まれたアプローチ> 近年、身体質量と重力を拮抗させた環境で行うポジショニングアプローチを行う事で、筋緊張が安定し、関節拘縮の変化と長時間持続する臨床研究が発表されました。ニュートン物理学、第三法則、作用-反作用の法則の、反作用を限りなく小さくするという、微小重力相対性理論の仮説を実証した結果で、低反撥マットレスを数枚重ねてポジショニングを行うことで仮説の立証に成功しました。この環境をRehabilitatuon & Engineering Design -R.E.D.-とし、2010年より研究が開始されました。 身体にかかる重力が小さくなり、収縮の必然性がなくなる筋、腱は、柔軟性を取り戻し、神経や感覚入力と相互作用していきます。変化した身体状況は自律神経系の安定(副交感神経優位)や呼吸、循環へと波及し、過緊張、低緊張など異常筋緊張の安定に結びついていきます。 代表的な例として、長期療養生活を送る、長い年月をかけてもたらされた過緊張や関節拘縮の変化と循環器系の安定例は、これまでの臨床場面では見られなかった新しい発見と、今後の医療に大きく影響する事が示唆されました。低反撥マットレスを身体質量の比重に合わせて積層する環境設定という単純性は、高い再現性と介入者要因に依存しない筋緊張制御となり、誰が介入しても同じ結果となります。このような現象、結果の蓄積により関節拘縮の概念をも、確実に変える力を持っています。 また、このような筋組織の変化と過緊張、低緊張など異常筋緊張の安定、重度の呼吸器疾患、心疾患患者の心拍数、呼吸数、血中酸素飽和度、血圧の安定は、ワッサーマンの歯車に代表される、筋、呼吸、循環の効率と、三者に対し、同時に介入し結果を出した背景が否めず、内部障害への新たなアプローチとしても期待されています。 この研究結果を数年にわたり、当学会以外の全国の著名学会に発表、共有し、2015年5月に理学療法の全国学会、6月には、作業療法の世界学会にも、2演題の演題採択がされています。医療、医学に携わる日本全国、世界各国の査読者が認めた事実を皆さんと共有すると共に、研究に用いた物品ではなく、臨床現場にあるものだけで結果を残す具体的方法論や、明日からすぐに使え臨床に役立てるポジショニング技術や、在宅介護でのポジショニングの応用をご提案します。 |
研修会の内容 | 【こんな方におすすめ】 ○関節拘縮の対応にお悩みの方 ○関節拘縮の影響でリハビリテーションがなかなか進まないと悩むセラピストの方 【プログラム】 <理論編>-症例結果、研究報告ー 重力をコントロールしたポジショニングを行うことで、異常筋緊張に変化が起こり、姿勢、動作、ADLに影響した研究結果と具体的な症例と共にご紹介します。 ●長期療養生活者の筋緊張の緩和と関節拘縮の変化 ●慢性閉塞性肺疾患患者の身体機能変化とバイタルの安定 ●起居動作全介助の状態から短期間で移動、移乗、ADLを獲得した症例群 <実技体感編>ー臨床への応用ー ●(医学相対性理論、R.E.D.環境の解説) 訓練場面で低反撥マットレスを重ねてポジショニングをとるだけで、筋緊張の変化から関節拘縮の改善が起こります。この原理、理論を紐解きます。 ●(R.E.D.環境を使った訓練場面でのポジショニング実技) 安定した筋緊張は持続します。再び亢進しても適宜継続して介入することで、姿勢の変化や全介助から自立する症例がみられてきます。この事例を交えながら実践していただきます。 ●(R.E.D.を生かした各症例に対してのポジショニング実技) R.E.D.環境で簡単に過緊張の筋は緩み、姿勢は変化します。これを疾患別に説明します ● まとめと考察 質疑応答 【受講されることで得られる効果】 ポジショニングで関節拘縮を緩和させ身体全体が柔らかくなる効果を共有しましょう。しかも臨床のケアに応用できます。 全身の筋緊張をコントロールする技術を臥位ポジショニングで簡単に出来る方法を学習します。しかも訓練室のみで30分程で終了できるので訓練時間内で施術出来ます。 実技では、微小重力環境を体感できます。あなたの身体が数mmHgの身体質量に変化します。 その体感がリハビリ、日頃のケアの気付きへ導き治療手段や介助技術に繋がります。 圧の分散による褥瘡改善、緊張緩和による嚥下機能改善、呼吸器疾患患者のバイタル安定、がんの疼痛改善など様々な症例が認められています。 |
講師 | 青木 將剛 |
主催 | 日本ユニバーサルリハビリテーション協会 |
具体的な開催日時 | 2020年7月18日 開始:10:00 | 終了:16:30 | 開場:09:40 |
開催地の住所・アクセス方法 | 府中市ふれあい会館 東京都府中市府中町1-30 ※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。 |
費用 | 15,000円(税込) |
定員 | 5名 |
対象 | 看護師 、 理学療法士 、 作業療法士 、 柔道整復師 |
申し込みURL | https://www.meducation.jp/seminar/detail.php?id=32247 |
お問い合わせ方法 |
【ユニリハ】ポジショニングR.E.D.セミナー 理論編×実技体感編
2020年7月18日 開始:10:00 | 終了:16:30 | 開場:09:40