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フットケアナースになるには?医療人のための養成プログラムFUSSMEDI

2018年1月10日

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前回の記事ではメディカルフットケアについて解説しました。フットケアへの高い専門性を持つ看護師『フットケアナース』は今後、病院や在宅などあらゆる医療現場で必要とされてくる存在です。

東京都で訪問看護事業を展開する株式会社トータルライフケアのメディカルフットケアアカデミー“FUSSMEDI”(フースメディ)は、訪問看護の現場でメディカルフットケアを行っている看護師や足部トラブルなどによってADL低下傾向にある方へのリハビリテーションも行っている理学療法士が講師となっており、メディカルフットケアを理解する上で欠かせない解剖学や運動学といった座学の他、実技を通じた施術スキルも詳しく学ぶことができます。

メディカルフットケアのスキルを身に着けてフットケアナースになるためのセミナープログラム、FUSSMEDIのカリキュラムについて紹介します。

FUSSMEDIの提唱するメディカルフットケアは、胼胝(タコ)・鶏眼(ウオノメ)といった足部の過角化症状への施術は勿論、足部機能、歩行機能の不全を包括的に改善することを目的として、運動指導や靴選びのアドバイス、インソールの選定など全てを行うものです。

目次

  • カリキュラム:高齢者歩行の特徴を学ぶ
  • カリキュラム:法的規制
  • カリキュラム:フットケアに関係の深い疾患
  • カリキュラム:足裏の角質ケア
  • カリキュラム:フットケアプランニング
  • FUSSMEDIについてさらに詳しく

カリキュラム:高齢者歩行の特徴を学ぶ

多くの高齢者はメディカルフットケアを必要とする足部のトラブルを抱えています。そのトラブルからどんな問題が引き起こされるかを高齢者歩行の特徴から学び、状況を改善するための方法を考えます。

高齢者歩行の特徴 必要な改善
  1. 歩行速度の低下
  2. 歩幅の短縮
  3. 両脚支持時間の延長
  4. 歩隔および足向角の増大
片足支持機能の向上
  1. 遊脚期での足の拳上高低下
  2. 振り出し時の足関節底屈と立脚後期での股関節伸展の減少
  3. 踵接地時の足関節背屈の減少
  4. 立脚期の膝関節屈曲傾向増大
足関節背屈機能の向上
  1. 腕の振りおよび体幹回旋の減少
  2. 方向転換時のバランスコントロール機能低下
体幹回旋機能の向上

人間は二足歩行時、平衡覚・視覚・体性感覚といった感覚系からの信号を、中枢神経系が制御・調整して筋活動へと伝達することで歩行のバランスを保っています。

認知機能や視機能といった感覚能力は高齢化につれて機能が低下します。また足部の感覚においては、足の変形や疼痛が原因となってそこからインプットされる信号が正しく伝達できなくなります。これらの要因が複合し、歩行バランスの乱れにつながっていきます。

全ての運動は感覚からの信号に基づいて連鎖しており、感覚を侵害することは運動パターンに大きく影響を及ぼします。特に下肢からの求心性情報のインプットは膨大ですから、その感覚を正しく制御できないことで歩行時に転倒などの事故が発生する原因となり得るのです。

このように、フットケアの必要性を理解するための座学プログラムを解剖学・運動学に基づいて設計しているのもFUSSMEDIの特徴です。

FUSSMEDIで用いる座学の教材例

FUSSMEDIで用いる座学の教材例(提供:FUSSMEDI)

カリキュラム:法的規制

フットケアは糖尿病患者や透析患者について特定の条件下で診療報酬の請求が認められるようになりましたが、条件に当てはまらない場合は原則として診療報酬の請求はできず、医療行為とそうでない行為の境界が判別しにくい施術です。

FUSSMEDIのカリキュラムでは、メディカルフットケアの提供者として理解しておくべき法的規制についても学びます。医療行為全体の観点からフットケアの位置づけを考え、理解していきます。

その症例が医行為に該当するかを簡潔に判定するチャート

その症例が医行為に該当するかを簡潔に判定するチャート(提供:FUSSMEDI)

カリキュラム:フットケアに関係の深い疾患

メディカルフットケアが必要な足部トラブルの原因は、糖尿病のように特定の疾患と関係していることがあります。FUSSMEDIでは整形外科・循環器・生活習慣病・皮膚科といった領域の疾患とフットケアの関わりを、独自のエビデンスを元に学ぶことができます。

領域 フットケアと関係する疾患
整形外科
  • 関節リウマチ
  • 骨粗鬆症
  • 神経病性関節症
循環器
  • 静脈血栓塞栓症(VTE)
    • 深部静脈血栓症(DVT)
    • 肺血栓塞栓症(PTE)
  • 末梢動脈疾患(PAD)
    • 閉塞性動脈硬化症(ASO)
生活習慣病
  • 糖尿病(DM)
皮膚科
  • 白癬
  • 浮腫
  • 蜂窩織炎

カリキュラム:足裏の角質ケア

足裏には感覚の受容器が多数存在しており、胼胝があれば触圧覚の閾値が上昇し、神経-筋連関の機能が低下します。鶏眼があればより敏感に痛みを感じるなどして、足裏の圧受容器からのインプットを妨げ、立位や歩行のバランスを崩す原因となります。FUSSMEDIでは足裏の角質トラブルに対する基本的なケアについて、実技を交えて学びます。

足裏ケアの基本的な流れ
1. 問診・視診・触診
2. 方針決定 説明と同意
3. フットバスによる足浴
4. コーンカッターによるケア
5. フットケアマシンによるケア
6. フットケアファイルによるケア
7. 保湿
8. 次回ケアまでの注意点

問診・視診・触診の際には、痛みの有無や日常生活上の支障、皮膚の状態などをチェックした上で、本人やその家族がどうしたいのかという希望を確認し、その実現のためには何をする必要があるのかを検討します。それに基づき、今後の見通しを含めた施術プランや本人自身によるセルフメンテナンスの方法を決定していきます。その場限りのケアで終わらない、長期的なビジョンをもった診断方法を学びます。

コーンカッターやフットケアマシンなど、実技に使用する機材は全て実際のフットケア現場で使用しているものです。過去の事例研究やモデルへの施術を通じて、実践的なフットケアスキルを身に付けていきます。

フットケアマシンを使った施術の様子

フットケアマシンを使った施術の様子

カリキュラム:フットケアプランニング

爪切りや胼胝・鶏眼の除去といった処置はメディカルフットケアの大きな要素ですが、これらはあくまで対症療法的な手段であり、これだけで再発を防ぐことは困難です。患者の長期的なQOL向上のためには、「なぜ足部トラブルが起こるのか」という日常生活に潜む根本の原因を見つめ直してこれを改善していく必要があります。

FUSSMEDIのプログラムでは単に爪を切る・胼胝や鶏眼を削るだけではない、足部トラブル予防のための一歩先の提案方法を学びます。例えば巻き爪のトラブルを抱える方に対しては、巻き爪になってしまう原因を探るために以下のような観察を行います。

なぜ巻き爪になってしまうのか?
爪の切り方は?
靴による圧迫を受けていないか?
足部機能や歩容に問題はないか?

爪が靴の内側に当たって圧迫されていたりすると、違和感や痛みを覚えて歩容の不安定感につながります。靴選びのアドバイスをする為には足型や、靴の形状素材の特徴を踏まえた上で足部を観察し、胼胝・鶏眼や外反母趾といった他の足部トラブルと複合して問題が起きていないか、を考慮する必要があります。

トラブルの原因を多面的に捉えて、日常生活上の注意や靴の選び方といったトラブルを解消するためのアドバイスや、適切な施術内容や施術頻度の決定といったフットケアのプランニングが行えるようになることを目指します。

FUSSMEDIについてさらに詳しく

以上の内容はFUSSMEDIで学ぶカリキュラムのごく一部であり、メディカルフットケアナース養成コースでは全52カリキュラムを13日間かけて学びます。在宅現場で積み重ねられた豊富なスキルとデータを元にした実践的な理論を学ぶことで、初めてフットケアを学ぶ人も、今までのフットケアでは物足りない人も、卒業したその日から使える実践的な知識とスキルを身につけられます。

FUSSMEDIについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンク先をご覧ください。資料請求も受け付けています。

FUSSMEDI(フースメディ)フットケアアカデミー | 株式会社トータルライフケア

また、FUSSMEDIを運営する株式会社トータルライフケアではFUSSMEDIのカリキュラムを取り入れたフットケアセミナーを随時開催しています。LALANURSEの研修会情報でも随時新しく掲載されますので、チェックしてみてください。現在予定されているセミナーは、「メディカルフットケア・基礎編」(2018年3月11日開催予定)です。

FUSSMEDI
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