前回はさかいりはグループ代表取締役・阪井春枝さんから、看護師から組織を代表する経営者に転身したキャリアとヴィジョンの話を伺いました。今回は阪井さんに加え、さかいりはグループの現場を支えるさかいリハ訪問看護ステーションの訪問看護師・小川さんと工藤さんをお招きして、職場の雰囲気について伺います。
写真左から:さかいリハ訪問看護ステーション船橋ステーション管理者・小川さん、さかいリハ訪問看護ステーション東京ステーション・工藤さん、さかいりはグループ代表取締役・阪井春枝さん
(第2回/全3回)
一体感のある職場
— 職場の雰囲気を教えてください。
工藤さん(以下、敬称略):明るい雰囲気です。私は毎朝、スタッフが入ってきたら私の方から「おはよう」とできるだけ先に声をかけるように心がけてます。
小川さん(以下、敬称略):看護師でも事務さんでも特に職種関係なく、わきあいあいと家族的な事業所になっています。
— 各地の事業所での違いはありますか?
阪井さん(以下、敬称略):事業所ごとにそれなりにそこそこの色はありますけれども、どこの事業所でも明るい方が多いので、どこに行ってもガハガハって笑っているという(笑)。私はよくここ(船橋ステーション)で仕事をしているんですけれど、常にすごい笑い声がしていて。それもすごい笑い声なんですよ。それを聞くだけで笑っちゃうみたいな笑い声があるので、それを聞くと、私もここにいてすごく癒されるというか、ありがたいなと思って聞いていますけれど。
— どんな話をされていることが多いですか?
阪井:やっぱり、常に利用者さんの話をね。
小川:そうですね。職種を超えてみんなで一人の利用者さんの話を、看護師や理学療法士(PT)、事務さんも書類関係で関わってきたりしますし、そこにケアマネさんも入ってきたりという感じで、気がつくとみんなで話しています。

開放感のある船橋ステーションのオフィス。職域に関係なく、一丸となって訪問看護に取り組んでいる
さかいリハ訪問看護ステーションの業務体制
— 複数のスタッフによるローテーションでの訪問を行っているそうですが、お仕事の連携方法やフォローアップ体制を教えてください。
阪井:終業時には申し送りをしていますね。
工藤:朝・夕のミーティングや訪問の間で時間が空いているときなどを使って、職員が主体的に情報交換しています。一人のご利用者さまにリハと看護、二人の職員が関わっている場合は、その間でも情報交換していますね。たとえば、今こういうリハビリしていて嚥下の評価がここまで上がってきたとか、職種が違ってもそういう細かな情報交換は欠かせないので、空いている時間を有効に使っていますね。
小川:ご契約時には必ず管理者と担当スタッフの2名で訪問して、管理者も必ず利用者さんのご様子を把握している状態にしています。また、PTさんが訪問したときに体調が変わっていたりした場合は、すぐにその場で電話をして相談できるような体制をとっていますね。
阪井:スタッフには携帯電話を持って動いてもらっていますので、困ったことがあったらすぐに電話するという風に活用しています。
小川:事業所に帰ってきたら、そこで担当看護師とまた意見交換したり、すぐにケアマネさんにも連絡して、という形で。連携は早いと思います。

船橋ステーションの管理者である小川さんは、常に利用者やスタッフの状態を把握している
代表としての期待
阪井:お二人はベテラン選手なので、事業所をお任せするのも本当に安心できるというか……事業所のお母さん的な存在ですので、肝っ玉母さんがここにもあそこにもいるという(笑)。お陰さまで、私もすごく安心して仕事をさせていただいています。事業所のスタッフが安心して訪問業務に取り組むことができる環境づくりも引き続き行っていただきたいと思いますし、若いスタッフが新たなチャレンジをしたいというときに、それができる土壌を一緒に作っていただけるとありがたいと思っています。
小川:任せていただいて、本当にいつも笑顔で見ていてくれるので、私たちも安心して仕事ができます。これからも、どうぞよろしくお願いします。
阪井:ありがとうございます。

次回は訪問看護師の小川さんと工藤さんに、そのキャリアと訪問看護への想いをお聞きします。