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さまざまな看護方式 そのメリットとデメリット

2018年7月18日

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適切な医療・看護を行うために、病院によって採用されている看護方式は異なります。そのなかでも代表的なものが、「チームナーシング」と「プライマリーナーシング」です。さらにこれらから派生した「固定チームナーシング」や「モジュラーナーシング」、「パートナーシップナーシング」といった看護方式もあります。
それぞれの方式が持つ特徴とメリット・デメリットを理解しましょう。
もちろん、各病院の採用している方式を看護師が変えることは難しいですが、それぞれの方式の注意点などを把握しておくことで、日々の業務に対する心構えも変わっていくことでしょう。

目次

  • 看護を一定水準に保つ「チームナーシング」
  • 一貫対応の「プライマリーナーシング」
  • 担当をチームが支援「固定チームナーシング」
  • 日本独自の看護方式「モジュラーナーシング」
  • 2人1組の「パートナーシップ・ナーシングシステム」

看護を一定水準に保つ「チームナーシング」

「チームナーシング」は、一定水準の看護を提供するためにアメリカで開発された看護方式です。患者が入院してから退院するまでの看護ケアをチーム全体で保障します。

チームナーシングでは、1つの病棟に所属する看護師を複数のチームに配分し、チームで一定期間患者を担当していきます。
チームの中にはチームリーダーとなる看護師がおり、メンバーを取りまとめながら日々の看護業務を実施していきます。リーダーは固定制の場合も、輪番制の場合もありますが、いずれにしてもリーダーの采配が看護の質を左右します。

チームナーシングのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
・患者に対して一定水準の看護を提供できる
・各個の看護師では不足している能力をチームで補える
・経験の浅い看護師の配置ができ、成長を促せる

カンファレンスを通してチームで実践する看護となりますので、目的を明確にでき、協働意欲がわきやすいというメリットがあります。自分では気づけなかった患者のサインや心理に触れることができるなど、患者に対して多角的に関われる場合もあります。
さらに、経験の浅い看護師を配属した場合でも、チームでのケアとなるため一人にかかる責任や負担を比較的減らしながら、経験を積ませることができるのもメリットです。

一方、デメリットもあります。
・患者にとって、担当となる看護師がいない
・常にチーム内で情報を共有しなければならない
・患者の小さな変化を見逃してしまう場合がある

チームナーシングの成否はチーム内の連携がスムーズに行われるかどうかが鍵となります。また、看護師は複数の患者を担当するため、一人の看護師が一人の患者に接する時間は短くなり、患者の小さな変化に気づかないということがあります。チームナーシングではこうした点に注意を払いながら看護ケアを進める必要があるでしょう。

同じ病棟内に編成した2つ以上のチーム間で、経験やスキルの差が開くような場合は、メンバーの入れ替えが行われることもあります。リーダーやメンバーを入れ替えることにより、すべての患者に同じ水準の看護を提供することを目指すのです。

一貫対応の「プライマリーナーシング」

「プライマリーナーシング」とは、一人の看護師が一人の患者を入院から退院まで一貫して担当する看護方式のことです。担当となる看護師を「プライマリーナース」と呼びます。
プライマリーナースは、担当する患者の状態に合わせた看護計画を立案し、自らケアを実践します。プライマリーナースが休みの日には、他の看護師が代わりに担当として、プライマリーナースが立てた看護計画に基づいたケアを実施します。

プライマリーナースは、日々変化する患者の状態を的確に把握することが求められます。そのうえで、必要に応じて看護計画も修正していきます。
プライマリーナーシングでは、プライマリーナースの知識や技術によって、患者に提供する看護のレベルが変わります。従って、プライマリーナースの責任は重大です。
経験の浅い看護師がプライマリーナースを担当することはまずありません。最初は先輩看護師と一緒に患者を受け持ち、プライマリーナースをフォローする立場として配属される場合がほとんどです。

プライマリーナーシングのメリットは以下のようなものが考えられます。
・患者との信頼関係を構築しやすい
・患者の小さな変化にも気づくことができる
・看護師の自立心や責任感を養うことができる

一人の看護師が担当として付くため、患者と顔を合わせる時間も長く、信頼を得やすいというメリットが大きいでしょう。
看護師としては、自分が立てた看護計画により病状が回復するなどの過程を体感できれば、大きなやりがいも得られます。

一方デメリットは、
・看護師の能力がそのまま看護の質に反映されてしまう
・看護師間で負担の大きさに差が出てしまう
・看護師間の情報伝達が不足しがちになる

などが挙げられ、技術や知識、経験の差がそのまま看護の質に反映されてしまうため、患者にとって不公平感が出てしまうことになります。
自分の担当外の患者に関しては情報が不足しがちなため、その患者の体調が変化した場合、素早く的確に対応することが困難となります。また、他の看護師に援助を要請した場合でも、「手伝ってもらうより自分でやったほうが早い」という判断がなされ、担当患者に精通する一人の看護師に負担が集中しがちになるのです。

担当をチームが支援「固定チームナーシング」

チームナーシングでは、メンバーを入れ替えることによって一定水準の看護を維持します。ただし、入れ替えが行われることは患者にとって混乱のもとになりかねません。そこで、一定期間リーダーやメンバーを固定し、その間は責任を持って看護を受け持つ「固定チームナーシング」という看護方式も採用されています。

入れ替えがないということ以外に、患者一人に対して一人の担当看護師が付くところがチームナーシングとは異なります。看護を提供する担当看護師をチームとして支援していくことから、チームナーシングとプライマリーナーシング両方の特徴を併せ持つ形となります。

固定チームナーシングのメリットは
・担当看護師がはっきりして、患者の信頼を得やすい
・担当看護師が休みでも、チームが状況を把握できる
・担当看護師の能力をチームが補うことができ、看護の質を維持できる
・チームメンバーの相互理解が深まり、チームの結束力が高まる

一方、デメリットは
・途中で看護師の配置転換や退職があった場合は問題が生じる
・チームの連携や、バックアップ体制構築が必要

担当看護師はチームから支援を受けることで、患者に質の高い看護を提供できます。その支援体制をしっかり構築するため、チーム内の連携や信頼関係の構築をしっかり行う必要があるのです。


日本独自の看護方式「モジュラーナーシング」

「モジュラーナーシング(モジュール型ナーシング)」では、病棟に所属する看護師を複数のチームに分割します。さらに、チームを数人ずつのグループ「モジュール」に分け、そのモジュールが、患者の入院から退院までを一貫して受け持ちます。

チームナーシングやプライマリーナーシングはアメリカで考えられた看護方式ですが、モジュラーナーシングは日本で生まれた方式です。
この看護方式も、チームナーシングとプライマリーナーシングのメリットを取り入れて作られたものといえます。
一つのモジュールが担当する患者数は、チームナーシングでの患者数よりも少なくなるため、看護師は担当する患者に集中して関わることができます。また、モジュールは複数の看護師で構成されているため、プライマリーナーシングよりも一人の看護師にかかる負担や責任が分散されます。

モジュラーナーシングのメリットは、
・看護の質を一定に保つことができる
・個々の患者に合わせた看護計画を立てられる
・モジュールメンバーの中で協調し、看護師の成長も期待できる

一方、デメリットは、
・他モジュールが担当する患者の情報は入ってこない
・モジュール外の看護師とはコミュニケーションが減る

チームナーシングよりモジュラーナーシングのほうが、より少数のグループで協調する必要が出てきます。従って、より協調や綿密なコミュニケーションが求められます。

2人1組の「パートナーシップ・ナーシングシステム」

「パートナーシップ・ナーシングシステム(PNS)」では、2人の看護師がパートナーを組んで、複数の患者さんを受け持ちます。
通常、病院ではパートナーシップ・ナーシングシステムだけが採用される場合は少なく、ほとんどは他の看護方式と組み合わせて実施されます。

パートナーとなった2人の看護師は、お互いの特性を活かしながら、能力を補いあって看護業務を進めていきます。従って、新人看護師やブランクのある看護師を、ベテラン看護師と組ませることができます。

パートナーシップ・ナーシングシステムのメリットは、
・プライマリーナーシングよりも看護師の負担は少なくて済む
・看護の質を補い合うことができる
・パートナーとのコミュニケーションによる成長が期待できる

一方、デメリットは、
・新人看護師がベテラン看護師へ主張できない
・すぐに相談できるため、自分で考える力が身につかない

などが挙げられます。
前述のように、キャリアの浅い看護師とベテラン看護師でパートナーを組ませる場合が多いので、すぐに相談できるという環境はメリットになる一方、新人は自分の考えを主張しづらいこともありますし、自分で考えようとしなくなる可能性があります。

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